相席屋の現場の本当のところ
何年か前に、出会いを演出してくれる新しい形態のお店として大人気になったのが相席屋です。
出たばかりの頃は新鮮さもあって各種メディアに取り上げられていましたが、ブームが一巡したこともあって色々な意見が聞かれるようになってきました。
最初に「相席屋」とは何かということから簡単に説明しておくと、利用をするお客さん同士が相席となるように案内をされるお店のことです。
その際、女性はグループで男性と相席をすると飲食代が無料になるというルールがあるので、女性と一緒の席にいやすく、話がしやすいというところがメリットとしてクローズアップされました。
そこで気になるのが、実際にその相席屋を利用することで、恋人作りや結婚相手探しに直接的な効果があるかどうかということでしょう。
まず女性側の意見を見てみると一見無料で飲食ができるのでお得そうに思えますが、実際にはそれほど興味があるという人は多くないようです。
アンケートでは、行ったことがあったり将来的に利用をしてみたいと考えている人は、全体の3割程度にとどまります。
肯定的な意見の女性としては「無料なところがいい」「出会いが期待できる」「おもしろそう」といったことが挙げられますが、反対に否定的な意見として「よい出会いが期待できなそう」「お酒が入るのが不安」といったことがあります。
ここ最近では、飲食中に女性の飲み物の中に薬物を入れて正気を失わせる「デートドラッグ」といったものの事件が取り上げられたこともあり、女性が警戒をしているのかもしれません。
そもそも女性は奢られたいと思っていない?
女性慣れをしていない男性の多くが勘違いしがちなのが、女性は男性から常におごられたがっているということです。
確かに一昔前までは女性と比較して男性が圧倒的に経済力がありましたから、おごらないというのは失礼なことという認識がありました。
ですが現在女性もキャリアアップが当然になったことで、必ずしも「男がおごるもの」と思っている女性ばかりではなくなってきています。
逆にいうと相席屋で積極的に出会いを求める女性というのは「男性がおごるのが当然」という考えの人というわけなので、結婚相手や長く付き合う相手としてはちょっと考え方が合わないということもあるかもしれません。
相席屋を利用した男性の意見をみてみても、冷やかしが多かったり、単にちやほやされたくて訪れる女性が多かったという話も聞かれています。
また、相席屋だから自動的に女性と会話ができるというわけではありません。
あくまでもお店がしてくれるのは席を近づけてくれるだけなので、自分から話しかけにいかなければ、そこから出会いにつなげることはできないのです。